(対面講座/オンライン視聴可)        
講座番号 58.仏像のなかに仏像?
                      
内部空間に小仏像をおさめる仏像について

講師 佐々木 守俊 清泉女子大学教授
<講師から一言>
ふだんなかなか注目されることのない仏像の内部に光を当て、その魅力と信仰の意味をさぐってゆきましょう。
開催日  秋期 2023年12月09日~2023年12月09日
時間  土 13:30~15:00
定員  100 名
受講料  秋期 1,500円
備考  対面講座ですがオンライン視聴もできます。オンラインをご希望の方は必ずWeb申し込みフォームからお申し込みください。

講座内容
 仏像の内部空間には「胎内仏」と呼ばれる小さな仏像が納入されていることがあり、最近は研究の進歩によって多くの事例があらたに知られるようになりました。胎内仏をおさめる仏像はしばしば「鞘仏」(さやぼとけ)と呼ばれます。文字史料や寺院の縁起などからは、古い由緒をもつ霊験あらたかな胎内仏を守るために鞘仏が造られた事実があきらかになっています。しかし、仏像のなかに仏像を納入する目的は、古い像を新しい像で守ることだけではなかったようです。なぜ仏像のなかに仏像が必要とされたのでしょうか? この謎を解くため、本講座ではおもに平安~鎌倉時代のさまざまな作例や史料を見ながら、内外二重構造をとる仏像の意味をさぐってゆきます。

講師専門分野・業績
日本美術史/町田市立国際版画美術館学芸員、岡山大学大学院社会文化科学研究科教授を経て現職。『平安仏教彫刻史にみる中国憧憬』(中央公論美術出版)2017年、『天皇の美術史 1 古代国家と仏教美術』(共著 吉川弘文館)2018年
https://www.seisen-u.ac.jp/department/undergraduate/cultural/professors/sasaki-m.html